生活の実践 「足るを知る」と世界が治る
| 著者 | 有太マン(著/文) |
| 出版社 | Type Slowly |
| 発売日 | 2026年5月20日 |
| ページ数 | 312ページ |
| 判型 | 新書判 |
| ISBN | 9784911273098 |
「3・11」をきっかけに福島へ移住した著者が、エネルギーの現場から問いかける「誰でもできる」社会変革の実践論。民主主義を超えた「生命主義(BIOCRACY)」という新しい概念を軸に、アートと音楽の視点から暮らしと社会のあり方を見つめ直します。福島での土壌スクリーニングプロジェクトや、ポップアートの思想を経て辿り着いた「価値の転換」。本書は、一人ひとりの暮らしの実践が世界を変える可能性を、著者自身の体験と哲学を通して鮮やかに描き出す一冊です。
この本の注目ポイント
✔ 「生命主義(BIOCRACY)」という新しい社会思想
民主主義を超える概念として提示される「BIOCRACY(ビオクラシー)」。生命を中心に据えた社会のあり方を、福島での実体験とアート的視点から探求します。既存の政治システムに疑問を持つ人に新たな視座を提供する思想です。
✔ 3・11後の福島から発信される「ソーシャルアート」
原発事故後の福島に移住し、土壌スクリーニングプロジェクトに関わった著者の実践記録。「忘れたいけど、忘れられたくない」という当事者の複雑な感情と向き合いながら、社会と芸術の接点を模索する姿が綴られています。
✔ 「誰でもできる」からこそ価値がある実践哲学
特別な才能や地位がなくても、一人ひとりの暮らしの実践が社会を変えうる。ポップアートの民主化思想を継承しつつ、「足るを知る」生き方を通じて世界を治める可能性を示す、実践的で希望に満ちたメッセージです。
目次
はじめに ~ソーシャルアート事始
第1章 福島産クリエイティブ
socialscape(ソーシャルスケープ)/BIOCRACY(ビオクラシー)/忘れたいけど、忘れられたくない/自由はあるんだけど、それを認識してない/怒りのエネルギーは判断を鈍らせる/やりもしねえのは、考えてなかったと同じ/ひとごとにしておくのはもったいない
第2章 My Philosophy
価値の転換/はじまりはポップアート/ポップアートの本当の先/おばさんの誇り/かつてない国家転覆/「誰でもできる」のポテンシャル/「やれる」人間こそ野に下れ
第3章 Nipponの AWAKES
すり込まれた自律分散/3・11と原発事故/曽祖父・安川第五郎/そのままを伝える/3・11から1年半/福島ブロンクス:未発表原稿/福島への移住/土壌スクリーニングプロジェクト/福島ブロンクス:歌詞
第4章 再エネへの AWAKES
きっかけ/エネルギーへの目覚め/世界の潮流を把握する/長いものに巻かれないリスク/危機を突破する「顔の見える」威力/再生可能エネルギーの温故知新/地球を救うためのビジネス/「電気を選んで買う」文化で世界が変わる
第5章 素人の矜持
”素人”ということ/リー”スクラッチ”ペリー『ドレミファSOLAR』/ビオクラシー展 w/Chim↑Pom/森美術館 「み↑Chi」手打ち野球/アパレルとエネルギーの融合/BEAMS JAPANと電気のカード/いとうせいこう発電所
第6章 地域の時代
スーパーブロック構想/地域の力を引き出すデザイナー/100年超の銭湯を持続させる発想/橋の下世界音楽祭1/橋の下世界音楽祭2/アクティビスト<アクティベイター
第7章 BIO暮らし
CPAPer/徴”農”制/テトリスレシピ/やきとん/現代の一揆/「足るを知る」を知る/2025年、
こんな人におすすめ
- 3・11以降の社会のあり方を考え続けている人
- アートや音楽を通じた社会参加に関心がある人
- 消費社会に疑問を感じ、シンプルな暮らしを模索している人
- 福島の現在を当事者の視点から知りたい人
著者について
有太マン(ありた まん)。アーティスト、音楽家。「3・11」を契機に福島へ移住し、エネルギー問題の現場に身を置きながら創作活動を続ける。ポップアートの思想を継承しつつ、「ソーシャルアート」という独自の実践を展開。曽祖父は安川第五郎。
まとめ
暮らしの実践から社会を変える。福島から発信される、アートと生命を軸にした新しい社会思想の書。一人ひとりができることの可能性を示す希望の一冊です。


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