稲作の原風景
| 著者 | 佐藤 英一(著/文) |
| 出版社 | 22世紀アート |
| 発売日 | 2026年5月21日 |
| 価格 | 2,946円+税 |
| ページ数 | 154ページ |
| 判型 | A5判 |
| ISBN | 9784888773928 |
「米どころ新潟」はいかにして生まれたのか――。本書は、新潟県柏崎市に残る「下谷地ムラ」を手がかりに、2000年前から連綿と続く稲作文化の足跡を辿る一冊です。弥生時代の住居跡から発見された炭化米が物語る稲作の起源、山に降った雨が溜池を経て田へと運ばれる「水」の物語、そして平成以降の地域住民による環境保全や共同作業の記録まで。遺跡・地形・水のしくみ・地域の営みという多角的な視点から、自然と寄り添いながら暮らしてきた人々の知恵と、未来へつなげる地域の姿を丁寧に描き出します。
この本の注目ポイント
✔ 2000年前の炭化米が証明する稲作の起源
弥生時代の住居跡から見つかった炭化米は、「この地で稲作が始まっていた」という揺るぎない証拠です。遺跡調査から明らかになる古代の稲作の姿を通じて、新潟が米どころとなった歴史的背景を学ぶことができます。考古学的な知見が、現代の食文化のルーツを照らし出します。
✔ 地形と人の知恵が織りなす「水」の物語
山に降る雨がどのように集まり、溜池から田へと水を運んでいくのか。本書は水の流れを軸に、地形の成り立ちと人々の知恵が生み出した灌漑システムを解説します。自然と共生してきた先人たちの工夫は、私たちの暮らしが自然といかに深く結びついているかを教えてくれます。
✔ 現代へつながる地域の営みと環境保全活動
平成以降の環境保全活動、農地・水路を守る共同作業、災害復旧、自然観察会、花市の記録も収録。歴史だけでなく「地域がどう生き、どう未来につなげてきたか」を内側から描きます。地域に根ざした活動の記録は、これからのコミュニティのあり方を考える手がかりとなるでしょう。
こんな人におすすめ
- 新潟の歴史や稲作文化に興味がある方
- 地域づくりや環境保全活動に携わる方
- 日本の農業史や水利システムを学びたい方
- 自然と人の共生について考えたい方
著者について
佐藤英一(さとう・えいいち)。新潟県柏崎市の地域に根ざした研究者。「地域には数え切れない素材がありました。自然、歴史、文化、産業、営み、いろいろと山のようでした」と語る著者が、長年の調査と地域との関わりの中で蓄積した知見を、本書に結実させました。
まとめ
2000年の稲作文化を遺跡・地形・水・地域の営みから描く本書は、新潟の原点を知り、自然と人の共生を考えるための貴重な一冊です。


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