おたがいさまのまち ふくしま
| 著者 | かぶさきりょうこ/イラスト 中川たかこ/編集 チームふくしま/監修 |
| 出版社 | 空とぶロバ出版 |
| 発売日 | 20260520 |
| ページ数 | 40ページ |
| 判型 | A5判 |
| ISBN | 9784911271322 |
2011年東日本大震災の炊き出しで起きた、心温まる実話を元にした絵本です。家を流されたおばあさんが「豚汁を大盛りにしてほしい」と頼んだとき、吉成洋拍さんは列に並ぶ人々に正直に相談しました。すると全員が「いいよー!」と快く応えてくれたのです。この経験から生まれた「おたがいさまチケット」の取り組みを通じて、困ったときはお互い様という日本の美しい精神を、子どもたちにわかりやすく伝えます。SNSが発達し人間関係が希薄になりがちな現代だからこそ、親子で「お互い様ってなんだろう?」と語り合うきっかけになる一冊です。
この本の注目ポイント
✔ 実話に基づく心温まるエピソード
福島県で実際に起きた豚汁の炊き出しでの出来事を丁寧に描いています。困っている人を助けたいという気持ちと、公平でありたいという思いの間で悩んだ吉成さんが、正直に周りの人に相談したことで生まれた温かい連帯感。震災という困難な状況の中で輝いた人々の優しさが、子どもたちの心に響きます。
✔ 「おたがいさまチケット」という新しい仕組み
この実体験から誕生した「おたがいさまチケット」の取り組みを紹介。親切にしてもらったら「ありがとう」で終わりではなく、また誰かに親切にする―そんな助け合いの循環を可視化する仕組みです。お金ではなく、善意がつながっていく社会のあり方を、子どもたちにもわかりやすく示しています。
✔ 親子で対話するきっかけに
小学生にもわかりやすい絵本形式で、「お互い様」という日本の伝統的な価値観を伝えます。読み終わった後に、親子で「困っている人を見かけたらどうする?」「助けてもらったらどうする?」と話し合うきっかけになる内容。道徳教育や防災教育の教材としても活用できる一冊です。
こんな人におすすめ
- 小学生のお子さんを持つ保護者の方
- 震災の記憶と教訓を次世代に伝えたい方
- 子どもに思いやりの心や助け合いの大切さを教えたい方
- 学校や図書館で道徳・防災教育の教材を探している教育関係者
著者について
イラストはかぶさきりょうこさん、編集は中川たかこさん、監修はチームふくしまが担当。故・吉成洋拍さんの実体験と思いを、福島に関わる複数のクリエイターとチームが力を合わせて一冊の絵本に結実させました。震災の記憶を風化させず、そこから生まれた大切な気づきを次世代へ伝えようとする熱意が込められています。
まとめ
震災の実話から生まれた「お互い様」の心を伝える絵本。親子で助け合いの大切さについて語り合い、優しさの循環を考えるきっかけになる一冊です。

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