『あきらめないひきこもりの老後』元当事者が示す、親亡き後の具体的な道筋

歴史・社会
あきらめないひきこもりの老後

あきらめないひきこもりの老後

著者 阿部 達明(著/文)
出版社 株式会社法研
発売日 2026年5月23日
価格 1,900円+税
ページ数 192ページ
判型 A5判
ISBN 9784867561850

推計146万人、50人に1人がひきこもり状態にあるという日本。80代の親が50代の子を支える「8050問題」は、もはや誰にとっても無関係ではない社会課題です。本書は、元ひきこもり当事者であり現在は支援者として活動する阿部達明氏が、「親亡き後」のお金の問題や将来への不安に正面から向き合い、具体的な解決策を提示します。ファイナンシャル・プランニング、キャリア・プランニング、リレーションズ・プランニングという3つの視点から、当事者とその家族に寄り添いながら、明るく前向きに生きるための道筋を示す一冊です。

この本の注目ポイント

✔ 当事者の経験に基づいた説得力ある内容

著者自身が元ひきこもり当事者という経験を持ち、現在は多くの相談に向き合ってきた支援者。当事者の心情を深く理解した上で、「自分を守るためにつながりを断つ」心理や、親子関係の4つのステージなど、実践的で共感できる視点が満載です。

✔ 「8050問題」への具体的な解決策

単なる精神論ではなく、お金の問題、生活設計、キャリア、人間関係という現実的な課題に対して、3つのプランニングを組み合わせた「ライフプランニング」という具体的なアプローチを提示。親亡き後の不安に対する実践的な道筋が示されています。

✔ 親と子、双方の視点で関係性を再構築

「普通に働いてほしい」という親の思いと、「親の顔を見たくない」という子の心情。本書は初期・膠着期・転換期・自立期という4つのステージごとに、親子関係の変化と向き合い方を丁寧に解説。豊富なエピソードで理解が深まります。

目次

本書を手に取られたあなたへ
第1章 長期化・高齢化・孤立化するひきこもり
推計146万人、50人に1人がひきこもり状態/自分を守るためにつながりを断つ/8050問題の顕在化/「40過ぎの息子が大学を受験したいと言い出して…」/「やる気はありますか?」/子どもを「受け入れる」とは/「普通に働いてほしい」/自立=お金を稼ぐこと?/居場所―人とつながることの重要性

第2章 親と子の関係を再構築する
親子関係の4つのステージ/初期―家族も他人も世の中も信じられない/◉初期のエピソード パソコンがほしいなら企画書を出せ!/膠着期―親の顔を見たくないし、声も聞きたくないが…/◉膠着期~転換期のエピソード「外に出る/出ない」という尺度では見えない変化/転換期―外の世界や人と関わろうとする心の準備期間/◉転換期のエピソード「ぶっ殺してやる!」から「お父さん、頑張ってね」へ/自立期―親と子のよりよい距離感の獲得に向けて/◉自立期のエピソード父親というロールモデルを追いかけて/「気持ちを聞いてほしかった」/親としての思いをI(アイ)メッセージで伝える/求めているのは一緒に考え、一緒に悩んでくれる人/ブレークスルーは必ずやってくる/曇りのないめがねで子どもを見る/「スモールステップ・ノート」のすすめ/耳の痛い話はしない/「答え」は自分の手でつかみとるもの

第3章 当事者と家族を支える3つの視点
ライフプランニング・リレーションズとは/1ファイナンシャル・プランニング(明るく前向きに生きるための生活設計)/家計の問題は必ず解決できる/(1)家計の問題点を「見える化」する/(2)家族全員で向き合う/(3)早期に着手する/(4)ライフプランに終わりはない/ファイナンシャル・プランニングの進め方/「親亡きあと」の準備は、「親亡き前」にやっておく/障害年金は受給できるか/障害者手帳の申請を検討する/生

こんな人におすすめ

  • ひきこもり状態にある本人とその家族
  • 8050問題に関心のある支援者や福祉関係者
  • 将来への経済的不安を抱えている方
  • 親子関係の再構築を模索している方

著者について

阿部達明(あべ・たつあき)。元ひきこもり当事者という経験を持ち、現在は支援者として多くの相談に向き合っている。当事者の心情を深く理解した上で、ファイナンシャル・プランニング、キャリア・プランニング、リレーションズ・プランニングを統合した独自の支援手法を提唱。

まとめ

ひきこもり当事者と家族に寄り添い、8050問題という社会課題に具体的な解決策を示す希望の書。誰もが無関係ではない問題への実践的ガイドです。

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