『それでも書きたい有馬くん 2』完結編――脱サラ小説家コメディの行き着く先

コミック・雑誌

※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。リンク先で購入された場合、当サイトに収益が発生することがあります。

3秒で分かる要約

★★★★☆
おすすめ度
スコア: 4.2/5.0
難易度: 読みやすい

こんな人向け:

  • 創作活動に興味のある人
  • 人生の選択肢に直面している人
  • 友情とキャリアの葛藤を描いた作品が好きな人
  • コミックスで気軽に読みたい人
読む目安:2時間

本書の読みどころ

社畜から小説家志望へ転身した有馬くんの物語が完結。新人賞受賞でようやく夢が叶うはずが、なぜか再び就活を始める展開の秘密とは。

創作に向き合う人々の葛藤をユーモアと温かさで描く一冊です。

結論:この本はこんな人に刺さる

真田つづるの『同人女の感情』で話題を集めた著者が、創作活動に情熱を燃やす人々をテーマに描く続編完結編。脱サラ小説家の現実と葛藤、友情と成長の物語が好きな読者。

また、エッセイ的コメディタッチで人間関係の複雑さを楽しく読みたい層に最適。ブラック企業経験者にも響く内容です。

どんな本?

元ブラック企業の社畜・有馬くんは、小説家志望の友達・三崎くんとルームシェアして創作の道を歩んでいます。待望の新人賞受賞でデビューが決まるも、なぜか再び就活を始める有馬くん。

その謎めいた選択の背景には、創作者として直面する現実の葛藤と、人生を歩む上での重要な決断が隠されています。笑いと涙が詰まった脱サラ小説家コメディ、ここに完結。

新刊Hubがこの本を紹介する理由

SNSで『同人女の感情』が話題を集めた真田つづるが、創作に関わる人々の心理をテーマに描く作品の完結編です。副業・転職・キャリアチェンジが当たり前になった現代において、夢と現実のバランスを問う物語は多くの読者にとって他人事ではありません。

コメディながら人生選択の重みに向き合う作風は、エッセイ的な読み味を求める層や、創作活動に関わる読者にも支持される傾向が強い。シリーズ完結という区切りで新規読者が入るチャンスでもあります。

あらすじ

大企業のブラック企業で疲弊していた有馬くんは、小説家志望の友人・三崎くんとの出会いをきっかけに、人生を大きく転換させました。二人でのルームシェアを始め、創作と仕事の両立を模索しながら、有馬くんもまた執筆の日々へ。

期待と不安の中、ついに新人賞を受賞。夢だった小説家デビューが現実になるはずでした。

しかし受賞直後、有馬くんは思いもよらない行動に出ます。それは再び就活を始めること。

なぜ、夢が叶った今、彼は就活を選んだのか。その背景には、創作者として生きることの厳しさ、友情と人生設計の葛藤、そして本当にやりたいことは何かという、誰もが一度は問い直す深刻な問いが存在しました。

人生の選択肢に直面する中で、有馬くんと三崎くん、そしてその周囲の人々が見出す答えとは。悩める背中を押してくれるのは、何気ない日常と、友人たちの温かさです。

この本の魅力

魅力① 現代の人生選択を問う――夢と現実の落差をユーモアで描く

新人賞受賞後の就活という、一見矛盾した選択。この意外性と、そこに至る心情描写が本作の核です。

創作活動で生計が成り立つまでの現実、出版業界の厳しさ、そして自分の人生を優先させる勇気。

多くの創作者が直面するが、あまり語られない葛藤をコメディとして昇華させた視点が優れています。読者自身のキャリア選択にも重ねて考えさせられ、人生設計の多様性を改めて認識できる一冊です。

魅力② 真田つづるならではの『同人女目線』で描く創作者たちの生態

同人誌文化への深い理解から生まれた、創作者たちへの温かなまなざし。有馬くんと三崎くん、そして登場人物たちが示す『創作への向き合い方』は、二次創作者も小説家志望者も、すべての創作者にとって共感の核となります。

『同人女の感情』でSNS話題を獲得した著者が、さらに創作活動の本質に迫った表現は、創作コミュニティからの支持も厚い。著者自身の経験や知見が随所に活かされています。

魅力③ 脱サラ後の友情と成長――二人の男性の人生が交差する物語

有馬くんと三崎くんの関係性が本作の土台です。異なる目標を持ちながらルームシェアする二人が、互いの夢の実現を支え、時には足を引っ張り、やがて人生の選択を迫られる。

その過程で描かれる『同志としての友情』と『個々の人生選択の尊重』のバランスは、現代の友人関係を考えさせられます。ブラック企業を辞めた有馬くんが真に求めていたものが、最終巻で明かされる構成も見事です。

公開情報から想定できる読書体験

本作は創作活動や人生の転機を題材としながら、決して重くならない語り口が特徴です。ユーモアとシリアスが自然に交わり、読んだ後には『自分の人生選択って何だろう』と静かに問い直させてくれる読書体験が得られます。

エッセイ的な温かさと、人間ドラマの深さが両立した一冊です。

こんな人におすすめ

  • 創作活動をしている、または経験したことがある人
  • 副業・転職・キャリアチェンジを考えている、または経験した人
  • 真田つづるの『同人女の感情』が好きだった読者
  • ユーモアと人生哲学のバランスが好きな人

読む前に知っておきたいポイント

本シリーズはコメディタッチですが、創作活動や人生の選択肢に真摯に向き合う内容です。キャリアや働き方について考えさせられたい、あるいは純粋に創作者の日常を楽しみたい読者向け。

ユーモアと人間ドラマのバランスが特徴ですが、前巻の読了がおすすめです。また、劇的なストーリー展開よりも、登場人物たちの心情の揺らぎや会話の綾を味わう作風のため、テンポ重視の読者には少し地味に感じる可能性があります。

それでも書きたい有馬くん 2

それでも書きたい有馬くん 2

著者真田 つづる
出版社白泉社
発売日2026年8月28日
価格800円+税
ページ数192ページ
判型B6判
ISBN9784592160472

類似作品

『同人女の感情』で真田つづるの世界観を知っている読者は当然のこと、創作活動や働き方についてのエッセイ性が好きなら『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』や、人間ドラマを楽しみたいなら『町田くんの世界』なども魅力的です。

購入する

創作への想いと人生選択が交錯する物語。シリーズ完結のこの機会に、ぜひお手に取ってみてください。

オンライン書店で購入

コメント

タイトルとURLをコピーしました