3秒で分かる要約
こんな人向け:
- 関西弁のユーモアが好きな人
- 人生について考えるきっかけが欲しい人
- 短編エッセイで気軽に読みたい人
- Aマッソのファン
本書の読みどころ
お笑い芸人Aマッソ加納による6年ぶりのエッセイ集『パルト』。日常の些細な出来事から人生の本質まで、関西弁で綴られた作品です。
笑いと深さが両立した読みやすいエッセイを求める人なら必読です。
結論:この本はこんな人に刺さる
結論から言うと、日常の中にある笑いと思索を両立させた作品が好きな人ならかなり楽しめる作品です。特に「子どものころにわかりかけてたことが」「なぜなら日々は流れていくから」といった人生の普遍的なテーマを丁寧に描く章が秀逸で、SNSでも共感の声が広がりそうな一冊です。
どんな本?
お笑い芸人Aマッソ加納による前作『イルカも泳ぐわい。』から6年。
人気連載「何言うてんねん」から厳選した作品と、新たに書き下ろした「インガスンガスン」を収録したエッセイ集です。
関西弁の温かみと、時に鋭い人間観察が織り交ぜられた全29編。舞台の稽古、自転車の盗難、フードコート、親子関係など、誰もが経験したことのある場面が、著者の視点では予想外の面白さを帯びます。
新刊Hubがこの本を紹介する理由
本作は、SNSでの短編エッセイ時代の面白さをそのままに、6年間の執筆経験で磨かれた構成力が光る作品です。お笑い芸人による執筆の中でも『イルカも泳ぐわい。
』は高い評価を獲得していますが、今作はさらに人生経験を重ねた著者の深みが感じられます。
軽く読める日常系エッセイながら、人生の本質に触れる瞬間が随所にあるため、多くの読者層に届く可能性が高い作品として注目しています。
あらすじ
『パルト』は、関西弁で綴られた29のエッセイから成り立つ作品です。舞台稽古の話から始まり、親の食べ物を横取りする話、フードコートでの人生相談、そして「ウソつき村」という不思議な物語まで、バラエティ豊かな題材が揃っています。
一見、ユーモラスで軽やかに見えるこれらのエッセイには、著者が人生の中で発見した普遍的なテーマが静かに溶け込んでいます。「子どものころにわかりかけてたことが」と題された章では、誰もが経験したはずの感覚を言葉にする難しさと、その価値を丁寧に描きます。
読み始めると、関西弁のテンポの良さと、随所に挿入される人間らしい思索に引き込まれます。短編だからこそ、一つ一つの言葉選びがより生きて見える構成が秀逸です。
この本の魅力
魅力① 関西弁で綴る、親しみやすく深い日常観察
著者が駆使する関西弁は、単なる方言ではなく、読みやすさと親しみやすさを最大化する表現技法です。「まじでウケてた」「チャリパクられた」といった日常的な会話を起点に、次々と話が広がっていく面白さがあります。
その中で、わざとらしくない形で人間の本質的な行動や思考パターンが浮かび上がってくるのです。読者は笑いながら、自分たちの行動や感覚を再発見することになります。
魅力② 短編だからこその余韻と、構成の工夫
各編が5~10分で読める短編形式は、エッセイの最適な長さです。その中で起承転結が完成しながらも、読後に余韻が残る構成の工夫が随所に見られます。
特に「子どものころにわかりかけてたことが」「なぜなら日々は流れていくから」といった章では、タイトルだけで多くの情報を伝え、本文で丁寧に掘り下げる手法が秀逸です。読者の想像力を刺激し、自分の人生に引き寄せて考えさせる力があります。
魅力③ 人生経験6年分が詰まった思索の深さ
前作『イルカも泳ぐわい。』から6年という時間が、著者にもたらしたのは単なる執筆量ではなく、人生観の成熟です。
同じく日常を題材にしながらも、より複雑な人間関係や時間の流れ方について思考が深まっています。
「盆と正月がいっぺんにきた、の逆」といった創意工夫に満ちたタイトルと、その内容が見事にシンクロする工夫が、読者に新しい視点を与えてくれるのです。
読んだ人の感想
日常のつまらないと思っていた出来事が、こんなに面白く見えるんだと驚きました。関西弁のテンポの良さで軽く読める一方で、ふと立ち止まって『そっか、こういうことか』と納得させられます。
短編だから読み始めたら止められない、そんな魔力があります。
こんな人におすすめ
- 日常系のエッセイを求める方
- 関西弁のユーモアが好きな方
- 短編で読みやすい本を探している方
- 人生の本質を思索する著作に惹かれる方
読む前に知っておきたいポイント
本作は『イルカも泳ぐわい。』を読んでいない方でも、十分に楽しめる独立した作品です。
1編あたり5~10分程度で読める短編ばかりなので、寝る前やスキマ時間の読書に最適です。
ただし「笑いばかり」を期待すると、少し違う印象を持つかもしれません。本作は笑いを入口に、その先にある人生の機微まで描こうとしています。
そうした深さと温かみを求める読者こそが、最も満足できる一冊になるでしょう。
目次
「俺な、責任持つのが、嫌いやねん」
「稽古履き持参でお願いします」
「チャリパクられた」
「to the moon」
「結局フードコートが一番楽しいよな?」
「にゃーにゃーぎゃーぎゃーりゃーりゃーわーわー」
「外がっつり見れるやつはピアスやろ」
「三月末をもちまして解散することになりました。」
「ここは、ウソつき村ですよ」
「ひょっとして?」
「女三人ってむずいんちゃうん?」
「子どものころに わかりかけてたことが」
「なぜなら日々は流れていくから」
「盆と正月がいっぺんにきた、の逆」
「一五分あれば喫茶店に入りなさい。」
「yの値はなんぼでしょうか」
「問い」
「俺、親の食べてるかき揚げもパクるんですよ」
「逆に」
「いつか時間があるときに観よう」
「雨ニモマケズ」
「日々草が冬に咲いた」
「And I love car」
「加納」
「「指差す」の件で」
「それはそうと、おめでとう」
「お酒お酒!」
「今日久しぶりに一〇キロ走ってみいひん?」
「一九日、早く来たね」
「大人な精神」
「ちゃんと寝れてますか?」
「大きなテーブル」
「パルト」
「つるてる」
「見つからなければいいな」
「スケボー」
「新しい子たちは覚えないピカ?」
「ロングチュー」
「愛しき私の三六五日」
「だって、ドキドキするやろ」
「品がある」
「お前ら靴汚いなー」
「大した影じゃねえよ」
「スネ夫とのび太みたいな感じでした」
「我ババアなり」
「東京行こ」
「生きているということ」
インガスンガスン(書き下ろし)
「なっか?がわ?に浮かぶ?」
「ジャースティス!」
「アイコ、じゃんけんしよ?」
あとがき
第二章
著者について
加納 愛子

パルト
| 著者 | 加納 愛子 |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2026年6月24日 |
| 価格 | 1,600円+税 |
| ページ数 | 224ページ |
| 判型 | 四六判 |
| ISBN | 9784480815972 |
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