『幻想大事典』執筆10年7000枚、図版900点で紐解く人類の想像力の歴史

文芸

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3秒で分かる要約

★★★★★
おすすめ度
スコア: 4.8/5.0
難易度: 普通

こんな人向け:

  • 文学・美術・文化史に興味がある人
  • ファンタジーや幻想作品の愛好者
  • 神話・伝説・民俗学に関心がある研究者や学生
  • 映画・アニメ・漫画文化の歴史を知りたい人
読む目安:7時間

本書の読みどころ

古今東西の文学、神話、美術、映画から漫画まで、人類が生み出してきた《幻想》のモチーフを40のテーマで系統立てて解き明かす大事典。想像力の来歴を知りたい知識欲旺盛な読者必読の一冊です。

結論:この本はこんな人に刺さる

文学・美術・映画・漫画など多領域の幻想表現に通じたい読者、想像力の歴史的系譜に興味がある教養人、創作の引き出しを増やしたい表現者に最適です。事典としても読み物としても楽しめる全3巻の大作で、執筆10年超、図版900点という充実した内容が、幻想の源泉を探る知識欲を満たします。

どんな本?

古今東西における想像力の歴史を跡づける画期的な大事典。天使と悪魔、幻獣、鉱物、分身・変身、夢、時間、庭、物語など40の魅惑的なテーマを通じて、神話から現代のアニメまで、人類が永年生み出してきた幻想的モチーフの歴史的展開を詳細に記述。

事典としての拾い読みと読み物としての通読の両立を実現した大百科です。

新刊Hubがこの本を紹介する理由

幻想表現を「系譜」という独自の切り口で整理した類書のない大事典として注目します。文学作品だけでなく神話、美術、映画、漫画、アニメという複数領域から想像力の歴史を横断的に追うことで、創作者や知識欲旺盛な読者に新たな視点を提供。

執筆10年超、原稿7000枚、図版900点という充実度は、気軽な読書では得られない深い教養の源になります。

あらすじ

人類は古来、想像の産物で世界を豊かにしてきました。天使はなぜ羽を持つのか、悪魔はなぜ角を生やすのか、ユニコーンはいかに生まれたのか。

本書は、そうした《幻想》の一つ一つのモチーフがいつ、どこから生まれ、時代とともにどう変化していったのかを、古典から現代までを網羅して追跡します。

神話と聖書、中世の寓意画、ルネサンスの美術、ロマン派文学、20世紀のダダイズムとシュルレアリスム、現代の映画やアニメまで、幾千年の時間軸で想像力の軌跡を可視化する、まさに《幻想》の百科全書です。

この本の魅力

魅力① 40の魅惑的なテーマで編まれた、想像力の系譜学

天使と悪魔、幻獣、鉱物、分身・変身、夢、時間、庭、物語といった40のテーマは、一見バラバラに見えながら、人類の想像力の根底にある普遍的な関心事を網羅しています。それぞれのテーマを系譜的に追うことで、幻想表現がいかに時代を超えて継承・変容していくかが明らかになります。

神話の時代から漫画・アニメの現在まで、想像力の長大な物語が立ち現れます。

魅力② 神話から映画・アニメまで、領域を超えた豊富な事例と図版

本書の最大の特徴は、古典文学や宗教美術といった伝統的な文化領域と、映画や漫画、アニメといった現代の大衆文化を同じ平面で論じていることです。図版900点という圧倒的な視覚資料により、テキストだけでは伝わらない幻想表現の具体的な姿が立ち現れます。

荒俣宏、金原瑞人、諏訪哲史、山尾悠子、横山茂雄といった多領域の知識人たちの推薦も、その学際的な価値を証明しています。

魅力③ 事典としても読み物としても成立する、二重の構成の妙

通常、事典は拾い読み、読み物は通読を前提とします。本書は両立を実現した稀有な大百科です。

各項目は独立し、知りたいテーマから自由に開くことができます。一方で、関連項目を追いながら読み進めば、想像力という大テーマのもとに古今の幻想がいかに連鎖し、対話しているかが見えてきます。

執筆10年超の知見が、柔軟な読書体験を実現しています。

公開情報から想定できる読書体験

本書から得られるのは、単なる「幻想表現の知識」ではなく、人類が何千年にもわたって想像力でいかに世界を意味づけてきたかという深い洞察です。文化的教養を求める読者、創作に携わる人、知識欲の止まない好奇心人間たちが、一度手にしたら手放せなくなる知的興奮が、全3巻を通じて続きます。

こんな人におすすめ

  • 想像力と文化の歴史に深い関心がある教養人
  • 文学、美術、映画、漫画など多領域の幻想表現に通じたい創作者
  • 事典的知識と読み物としての楽しみを同時に求める読者
  • 人類の文化的遺産を横断的に理解したい研究者・学生

読む前に知っておきたいポイント

この本は、一見して難しそうな大辞典ですが、実は好奇心のおもむくままに拾い読みできる構成になっています。40のテーマは各々独立しているため、興味のある章から始めても問題ありません。

ただし「ストーリーとしての小説」を期待する読者には向きません。また、特定のジャンル(ファンタジーやミステリーなど)の知識に特化した本ではなく、幅広い文化領域にわたるため、圧倒的な情報量に圧倒される可能性もあります。

むしろ、教養を深めたい、創作の引き出しを増やしたい、人類の想像力の歴史そのものに魅了される読者向けです。

目次

第1巻
[第1章] 神
[第2章] 天使と悪魔
[第3章] 怪物・妖怪・妖精
[第4章] 創造神話
[第5章] 世界観
[第6章] 宇宙
[第7章] 数学・物理学
[第8章] 火と水
[第9章] 鉱物
[第10章] 植物
[第11章] 動物
[第12章] 幻獣

著者について

石堂藍

1960年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。

出典:版元ドットコム

幻想大事典

幻想大事典

著者石堂藍
出版社国書刊行会
発売日2026年10月15日
価格20,000円+税
ページ数726ページ
判型B5判
ISBN9784336078902

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想像力と人類の文化表現に関心があるなら、荒俣宏『怪奇幻想の大百科』や金原瑞人『翻訳ラテン米文学』などの知識人の著作、また藤本由香里『萌える男』など大衆文化を本格的に論じた作品も参考になります。

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古今東西の幻想世界に心惹かれ、人類の想像力の奥深さを知りたいなら、ぜひこの大事典に手を取ってみてください。新しい教養の地平が開かれます。

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