ニューヨークで考え中(5)──18年の歩みを積み重ねるアーティストの等身大ライフ

コミック・雑誌

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3秒で分かる要約

★★★★☆
おすすめ度
スコア: 4.2/5.0
難易度: 読みやすい

こんな人向け:

  • エッセイコミックが好きな読者
  • ニューヨークの日常に興味がある人
  • アート・創作活動に関心のある人
  • シリーズの既読者
読む目安:1.5時間

本書の読みどころ

ニューヨークを舞台にした人気コミックエッセイの第5弾。アーティスト・近藤聡乃が18年の暮らしの中で見つめる喜び、喪失、創作の営みを描きます。

日常のふとした瞬間に心が揺れる読者向け。

結論:この本はこんな人に刺さる

ニューヨークでの等身大の生活を求める読者、創作者として葛藤する姿に共感したい人、柔らかく心に沁みる物語を探している人に最適です。前作から15年を経て、アニメーション制作の再開、社会的変化への向き合いなど、現在進行形の著者の営みが見開き2ページの完結話で積み重ねられています。

時間とともに変わる自分を感じたい読者にこそ響く一冊です。

どんな本?

2008年にニューヨークへ渡った著者・近藤聡乃による、第5弾コミックエッセイ。見開き2ページの一話完結形式でNYでの日常を描きます。

15年ぶりのアニメーション制作、失ったものへの想い、変わる世界との向き合い方――。マンガ、絵画、アニメーション、エッセイと幅広く活動するアーティストが、机に向かいペンを動かしながら綴る、現在進行形のニューヨークライフです。

新刊Hubがこの本を紹介する理由

社会状況の変動、加齢による喪失感、創作活動の再開といった普遍的なテーマが、個人の日々の営みの中で静かに積み重ねられている点が注目です。コミックエッセイは気軽に読める作品が多い中、この作品は思考の奥行きと視覚表現の深さを両立させています。

また、前作完成から15年という時間の経過そのものが、この本を読む意味を強めています。現在進行形のライフワークとして綴られる、アーティストの日常こそが、読者にとって新たな発見になり得るのです。

あらすじ

「手を止めて、ふと思う。あなたは元気でやっていますか?

ニューヨークで18年を過ごしたアーティスト・近藤聡乃。マンガ、絵画、アニメーション、エッセイと、様々な表現活動を続けてきた彼女が、いま机に向かいペンを動かす。

悲喜こもごもの年月の中で、1枚1枚、1日1日と積み重ねられるNYでの暮らし。もう会えない友人、もう味わえない食事、失われた時間への静かな想い。

一方で、15年ぶりにアニメーション制作に取り組む喜びを嚙みしめている。

1枚1枚を積み重ねて絵を動かす営み。その中で「NO WAR」を掲げる時代が到来した。

見開き2ページの完結話で、現在進行形の等身大ニューヨークライフが綴られます。

この本の魅力

魅力① 18年のニューヨーク生活を積み重ねる描写力

著者が2008年から単身ニューヨークで過ごしてきた18年間。その時間の中で失われたもの、得られたもの、変わったもの――それらが見開き2ページという限定的な空間に凝縮されています。

完結話の積み重ねは、時間の経過そのものを体感させます。決して派手ではない日常の描写が、読む人の心に静かに沁み込む強さを持っています。

魅力② 創作者としての葛藤と喜びが立ち現れる

15年ぶりにアニメーション制作に取り組む過程が描かれています。作り方を忘れるほどの時間経過を経て、1枚1枚を積み重ねて絵を動かす喜びを改めて嚙みしめる。

この経験は、あらゆる創作活動に携わる人、人生の中で中断と再開を経験した人の心に直結します。個人の営みが普遍的な共感を生む瞬間です。

魅力③ 社会状況の変化を個人の視点で描く

アニメーション制作に集中している目の前で「NO WAR」を掲げる時代が訪れた。個人の営みと社会の変化がクロスする場面。

この作品は、大きな出来事を劇的に扱うのではなく、一人の創作者がそれにどう向き合うのかを静かに描きます。時代の中で生きる個人の姿勢が感じられます。

公開情報から想定できる読書体験

見開き2ページの完結話という形式で、ニューヨークでの日常が積み重ねられます。著者自身の人生経験、創作活動、社会との向き合い方が、柔らかな表現で綴られた作品です。

読む人の時間経験や人生経験によって、心に留まる場面が異なるでしょう。普遍的でありながら、個人的で深い余韻を残す作品として期待できます。

こんな人におすすめ

  • 日常の中にある喜びや喪失に心が動く人
  • 創作活動に携わり、その過程や葛藤に共感したい人
  • 時間の経過とともに変わる自分を感じたい人
  • マルチアーティスト・近藤聡乃の思考と表現に興味のある人

読む前に知っておきたいポイント

コミックエッセイですが、軽妙さよりも静寂と思考の深さが特徴です。SNSで拡散されるようなオチを期待すると少し異なるかもしれません。

一方、日常の中にある喜びや喪失、創作への向き合い方に心が動く人、時間の経過とともに変わる自分を感じたい人には深く響く作品です。また、著者のマルチな活動背景があるため、アート、アニメーション、執筆といった創作プロセスへの興味も相乗効果として得られます。

著者について

近藤 聡乃

1980年千葉県生まれ。マンガ家、アーティスト。

出典:openBD

ニューヨークで考え中(5)

ニューヨークで考え中(5)

著者近藤 聡乃
出版社亜紀書房
発売日2026年8月24日
価格1,300円+税
ページ数160ページ
ISBN9784750519227

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著者の人生と思考が静かに綴られた作品が好きなら、『ニューヨークで考え中』シリーズの前巻や、個人の営みを丁寧に描くエッセイ作品もおすすめです。等身大の生活の中にある深さを求める読者にとって、類似の世界観を持つ作品が複数存在します。

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ニューヨークでの等身大の生活を、18年の歩みとともに感じたい方はぜひこの一冊をお手に取ってみてください。

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